少し前の時代の小説や随筆を読んでいると、銀座という街がいかに粋で、そして”和光のショーウインドウ”がどれほどシンボリックな場所であるかと痛感することがよくあります。
(個人的には、向田邦子さんのエッセイ『父の風船』の中で、若い頃のお父さんの武勇伝に出てくる和光のガラスのくだりがとても好きで毎回泣いちゃいます)

そしてもちろん、今も銀座といえばあのウインドウなわけですが、現在あの場所の空間デザインを担当されている武蔵淳さんにお話を聞いた記事が公開になりました。

すべての人を出迎える「銀座のシンボル」。ショーウインドウがもつ社会的な役割

作り手の思いに背筋が伸びるようであり、そしてデザインというものがもつ可能性の奥深さにも感動した取材でした。ぜひ現在飾られている次世代継承がテーマとなったウインドウも多くの方にご覧いただけますように(2024年2月21日まで)

投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)
ライター/コピーライティング/翻訳マネジメント
社会課題と暮らしのつながりを取材し、複数媒体にて執筆。主な関心領域は食・農・環境・ジェンダー・デモクラシー・映画。企業の制作物なども実績多数。
10代からの留学を含む海外生活後、都内のコンサルタント企業でナショナルクライアントの発信を担当。多忙ながら充実の日々は2011年3月に東日本大震災を経験したことで一変、兼ねてより願っていた自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。神奈川県内の中山間地へ移り、フリーランスライターを経て2019年、夫・史樹と共に株式会社TwoDoors設立、代表就任。取材執筆のかたわらで自家菜園と季節の手仕事など、環境負荷の少ない暮らしを実践する。書き手として、心の機微に気づく感性でい続けることを願い、愛猫の名はきび。

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