先日久しぶりに、横浜のファンサイト社にお邪魔しました。

夫・史樹の人生を大きく好転させてくれた恩人であり、私自身もずっとお世話になっているカワムラリュウイチさんと幸世さんご夫妻。お正月にアキレス腱を切るという大怪我をされてしまい(詳細はカワムラさんのエッセイをどうぞ)、ご自宅療養も落ち着いてきたタイミングで、史樹の手打ち十割蕎麦を手土産にしました。

いつもながら、学びと気づきがいっぱいの時間。
人生の先輩から聞く仕事のこと、家族のこと、社会のこと、本や映画や音楽などなど、話題は尽きません。特に2019年に私たちが法人化したこともあり、マネジメントの視点も聞けることもありがたく思いました。

いつもおいしい幸さんの手料理。レシピや作り方も教えてくれたりして、幸さんて本当に気遣いのお人。尊敬しています。

思えば、初めてお会いした時からかなりの年月が経ちました。世界の変化も加速し、それぞれのライフスタイルだって変化しています。恐れずに変わり続けること、挑戦し続けること、時に思い悩みながらも大切にするものを見極めること。
お二人の話にたくさん刺激を受けました。

よく食べてよく飲んで、たくさん笑いながらも密かに、忘れたくない気づきや言葉をメモしていたのですが、今見返したら、その中の一つに「いかに人と比べられないようにするかが価値」と書いていました。カワムラさんの言葉です。

私たちのような個人で仕事をしている場合、自分の在り方が問われることも少なくありません。自分で自分を守るためにも、「比較」という概念から自他共に離れることの大切さを感じることがあります。

(そしてこのメモから数日経ちこれを書いている今日、まさにこの言葉に救われる出来事がありました。メモしておいて良かった…)

幸さんのお料理を「これうまいんだよ〜」と嬉しそうにされるカワムラさんもまた愛があるお人だと毎度思います。

さてご存知の方にはお馴染みかもしれませんが、カワムラさんはよく、「好きな人としか食事を一緒にしない」というモットーを話しています。そして「一緒に食事をしたい人と仕事をする」ということも。

食を含めた文化というものに対する大きな敬意と、カワムラさんらしいユーモアがある価値観。こうして直接お話しが聞けるご縁にも改めて感謝を覚えました。

脚が全快された際にはまた、お祝いの乾杯ができることを楽しみにしています。

投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)
ライター/コピーライティング/翻訳マネジメント
社会課題と暮らしのつながりを取材し、複数媒体にて執筆。主な関心領域は食・農・環境・ジェンダー・デモクラシー・映画。企業の制作物なども実績多数。
10代からの留学を含む海外生活後、都内のコンサルタント企業でナショナルクライアントの発信を担当。多忙ながら充実の日々は2011年3月に東日本大震災を経験したことで一変、兼ねてより願っていた自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。神奈川県内の中山間地へ移り、フリーランスライターを経て2019年、夫・史樹と共に株式会社TwoDoors設立、代表就任。取材執筆のかたわらで自家菜園と季節の手仕事など、環境負荷の少ない暮らしを実践する。書き手として、心の機微に気づく感性でい続けることを願い、愛猫の名はきび。