セイコーグループによる持続可能な社会を目指す活動。今回は「銀座のショーウィンドウに雫石の大自然が登場」、というお話です。
というのも、アートディレクターとして印象的な広告をたくさん作り、数々の受賞もされてきたトップランナー、あの森本千絵さんが、銀座のショーウィンドウに岩手県雫石のビオトープを再現されました。
光栄なことに制作段階で森本さんに取材する機会に恵まれて、この度そのインタビュー記事が公開になりました。今回もフォトグラファーの落合直哉さんが撮ってくださった写真がとてもかっこいいので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。
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インタビューでは、豊かな感性から放たれた表現者・森本さんらしい言葉のチョイスがふんだんにあり、お話を聞きながらたくさんメモを取りました。特に、デザインの美しさと自然が結びつくことに感動したくだりや、環境保護に関して社会的な潮流の中で自分の考えを確立する視点など、決して長い時間ではありませんでしたが、個人的にもいろいろインスパイヤされた濃厚な時間でした。
1月26日に公開されたウィンドウを見に行ったところ、想像を超えた素晴らしさに圧倒されて、ついつい、このガラスにへばりつき、右へ左へ。そしてまた右へ、と隅々までしばらく眺めてしまいました。(和光の方に怪しまれなくてホント良かった)
忘れられない2つの出来事
自分の中で大切にしたい1本が増えた、と思える今回の取材。いつもより急に決まり、準備期間もやや駆け足でしたが、それでもクライアントの広報担当の皆さん、制作ディレクター渡辺さん、フォトグラファー落合直哉さんと、「いつものメンバー」にとても心強さを感じました。
少し前に一緒に雫石にも行かせてもらったメンバーでもあり、イメージのコンセンサスが早い。事前打ち合わせも当日も、タイムスケジュールより早めに終わるほどスムーズ。
フォトグラファーの落合さんはいつも、インタビュー中に「合いの手」をくれるのですが、その度に気持ちが解けていくようで、助けられていると感じます。
あと、とても個人的なことですが今回の取材で特に印象的だったことが2つあります。ひとつはインタビューに同席されていた広報の方に、「ライターさんのおかげで良い話を聞かせてもらえた」と言っていただけたこと!お気遣いとは思いつつも、インタビュー直後にお褒めのことばをいただけるなんてライター冥利につきる!
もう一つは、森本さんから原稿に直しが入らなかったこと!間接的にいただいたお言葉も大変ありがたく、思わずキャプチャーとって保存しました笑。
取材を受けることに慣れてらっしゃる森本さんに助けていただきつつ、年始早々、こんなに良い取材時間がもてたことに心から感謝しています。今年もお仕事がんばるぞー。
時計のパーツと自然のパーツが融合して時をつくる、「時の森」が表現された銀座のショーウインドウ、展示は2月22日までです。どうぞお見逃しなく。
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投稿者プロフィール
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柳澤 円(やなぎさわまどか)
ライター/コピーライティング/翻訳マネジメント
社会課題と暮らしのつながりを取材し、複数媒体にて執筆。主な関心領域は食・農・環境・ジェンダー・デモクラシー・映画。企業の制作物なども実績多数。
10代からの留学を含む海外生活後、都内のコンサルタント企業でナショナルクライアントの発信を担当。多忙ながら充実の日々は2011年3月に東日本大震災を経験したことで一変、兼ねてより願っていた自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。神奈川県内の中山間地へ移り、フリーランスライターを経て2019年、夫・史樹と共に株式会社TwoDoors設立、代表就任。取材執筆のかたわらで自家菜園と季節の手仕事など、環境負荷の少ない暮らしを実践する。書き手として、心の機微に気づく感性でい続けることを願い、愛猫の名はきび。