2022年5月に闘病の末ご逝去された料理家の舘野真知子さん。生前の思いや類稀なる熱い情熱、誰もが愛さずにはいられない明るいお人柄、そして旅立ちの直前に見せた”奇跡のフェス”について、マネージャーの松本岳子さん、夫の小林一匡さん、親友の木戸久美子さんにお話を聞いた記事が公開になりました。

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以前「これで一生、漬物には困らないよ!」と言ってくださったサイン本。

今回、松本さんたちにインタビューしてうかがったお話で、真知子さんがいかに素晴らしい方で、なんとかっこよい生き様だったかを強く感じました。

個人的には、生前の真知子先生に、英語の料理本をつくることに関して情報交換させてほしいとご連絡をいただき、ランチを食べながら横浜でお話したことを思い出します。あの時「そんなに時間を掛けて悠長にやろうとは思ってないんだけど」と2回おっしゃっていた意味を、今だからこそ感じたりするのです。

また亡くなられる1年ほど前には、うちの夫が今度アオリイカを釣ったら先生の御宅で食事会を、なんて話していました。やはりどうしても、ご病気と知っていたらもっとお会いしたかった、と思わずにはいられません。

しかし「私が死んでもレシピは残る(小林カツ代)」とはまさにその通りで、真知子先生に教わったことを大切に続けていきたいと思うとともに、なんと亡くなる3日前まで仕事をして完成した最後の書籍『がんばりすぎない発酵づくり』も11月に発売になりました。詳しくはぜひハッコラの記事をご覧ください。

真知子先生、本当に、本当にありがとうございました。

投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)
ライター/コピーライティング/翻訳マネジメント
社会課題と暮らしのつながりを取材し、複数媒体にて執筆。主な関心領域は食・農・環境・ジェンダー・デモクラシー・映画。企業の制作物なども実績多数。
10代からの留学を含む海外生活後、都内のコンサルタント企業でナショナルクライアントの発信を担当。多忙ながら充実の日々は2011年3月に東日本大震災を経験したことで一変、兼ねてより願っていた自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。神奈川県内の中山間地へ移り、フリーランスライターを経て2019年、夫・史樹と共に株式会社TwoDoors設立、代表就任。取材執筆のかたわらで自家菜園と季節の手仕事など、環境負荷の少ない暮らしを実践する。書き手として、心の機微に気づく感性でい続けることを願い、愛猫の名はきび。