「虫」に敏感にならざるを得ない季節が今年もやってきたが、同時にそれは本格的にアウトドアが楽しい季節の到来でもある。
以前住んでいた横浜は、割と高台で、かつ風も強かったので、蚊もハエもハチもほとんど入ってきた記憶がないし、私が今暮らす相模原の家も郵便局やスーパーが近所にあり、まだ「町」の範囲である。
とはいえ、見渡せば山があり、キャンプ場までは車で30分、家庭菜園ができるような土地がそこかしこにあるから、虫にとっては横浜よりも暮らしやすいのは当然だろう。
やっぱり自然のあるとこは虫が強い。これがさらに山に入っていったら、さらに虫天国(毒蜘蛛や蛇も)になることを考えると、想像するのも恐ろしい。
またここ2年ほどハマり出した「イカ釣り」で、磯ブヨ(ヌカカ)と呼ばれる1mmほどの小さなブヨには恐怖すら覚えるようになった。
ブヨは蚊や蜂と違い、身体の一部を噛み切って、そこから出てくる血を吸う。
だから傷口が痛痒くて大きいし、その痒みも2〜3日引かない。
先日などは手の甲を中心に、十数箇所刺されて、左手がグローブみたいに腫れてしまった。
先日妻が紹介した虫除けは確かに効くんだけど、夢中になってちょっとでも塗るのを忘れているうち汗で虫除けが流れ、知らないうちに噛まれているという感じで、3日間ほどは苦悶に満ちた日々を送った。
ちなみにブヨは海だけではなく、山にもいる。以前にまぶたを刺され、お岩さんのような顔になってしまったこともある。
自然が少しでもあるところに住む以上、虫刺され防止策は快適な暮らしに不可欠なスキルなのだ。
そこでこの夏、快適なライフを送るうえで必須アイテムともいえる「虫」対策グッズとして、虫除けリキッドに加えもう一つ「ポイズンリムーバー」というグッズを紹介したい。
ポイズンリムーバーは、注射器のようなボディに、大きさの異なるカップを装着し、傷口に押し当ててピストンを押すことで、傷口の中にある毒液を外に吸い出す仕組みのグッズだ。
よく蛇に噛まれた人を救うのに口で吸ってペッペ!と吐く映像を観たことがあると思うが、あれと同様に、真空状態を作ることで毒液を吸い出すことができるという代物。
また海外セレブの間でも話題という中国の「カッピング」と同じような原理だ。
これで毒虫も怖くない!
ポイズンリムーバーを使用する際には、刺されてからなるべく短い時間で処置をすることが重要。
毒が全身に回ってしまわないうちに吸い取るのが目的なので当然だが、これが予想以上に効果があることを実感している。
また刺されたばかりの傷口にこれを押し当てると、そこからカップの中に液体が結構ハッキリ出てくるのが見えるし、カップが曇ったりすると「おお、出てる出てる」というちょっとフェティッシュな感覚も楽しめるのだ。
そこで、私がこれまで考えた最強の毒虫防御策をまとめてみる。
①まずは刺されないこと(当たり前じゃ)
露出している部分に虫除けリキッドを塗りまくる。
これはとにかく頻度が大事。リキッドが汗で流れたらすぐに寄ってくるから、その意味でも化学薬品ではない天然素材のものを愛用している。
もちろんベルトなどにつける蚊取りキットも有効。
うちでは天然素材の菊花線香を買って家でも使っているが、昔ながらのこれをぶら下げるお皿もあるよね。
また、ちょっとカッコ悪くて原始的だけども、虫除けネットも有効だ。
ただしネットの中に蚊を入れちゃうと、集中砲火を浴びるので注意(笑)
②刺されたら速攻ポイズンリムーバー!
もしそれでも刺されちゃったらさっきのポイズンリムーバーの登場だ。
ハチなら小型、蚊やムカデなら中型、ヘビなら大型と、カップの大きさを傷によって使い分けよう。
吸い出す前と後では、格段にかゆみや痛みが引いていることに驚くはず。
③さらに傷口を熱めのお湯で洗う
これはデマだという人もいるが、私は実体験で効果があると思っている。
一つには熱で毒を失活させること、そしてもう一つは熱いお湯で感熱神経を刺激することで血管が収縮することで痒みが収まると言われている。
しかし結構熱め(43℃以上)とかでないと却って逆効果というサイトもあるので、我慢してやってみてほしい。
④最後は痒み止めで仕上げ
ここまでできたら、あとは仕上げ。
先日妻が作って重宝しているドクダミの虫除けリキッドは、虫除けであると同時にその痒み止め効果が素晴らしいと思っている。
もちろんステロイド入りの軟膏やクリームでも構わない。ここは好みで。
ということで、これで恐らく虫対策はカンペキであろうと思われる。
私も今年は同じ作戦で乗り切るつもりだ。
ここまでこのテーマでブロクを真剣に書くのも、屋外での苦い経験をこれまで重ねてきて、そのリスクを少しでも減らしたいという切実な思いがあるからだ、とここまで来て気づいた(笑)
これからアウトドアが本格的に楽しくなる季節。
特にポイズンリムーバーを知らなかった人には、ぜひ家庭にひとつ常備して、快適な生活を送ってもらえたら嬉しい。
投稿者プロフィール
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株式会社 Two Doors 代表社員。
一般社団法人 自分史活用推進協議会認定 自分史活用アドバイザー。
企業研修プログラム「マインドフルカフェ」メンバー。
ライター・編集・プランナーとしても活動中。
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