とっても小さくて地味なことなんだけど、ここ半年くらい?気になってることがあって、まぁ誰も反応しないだろうな、と思いながらツイートしたら、思いのほか反応があったのが「バナナ」のこと。

子どもの頃から環境問題を意識してきた世代として「バナナを買うときは、遠くの国よりお隣の台湾産のものを」と教わり実行してきたのに、この数十年間、ふつうのスーパーで台湾バナナを見かけることがほとんどありませんでした。

でもどういうわけか、最近はウチの近所の超ふつうのスーパーにも台湾のバナナが日常的に並んでいます。
はっきりした理由は不明ですが、台湾バナナのあっさり感が大好きな私にとってこの変化は大歓迎で、見かけると真っ先に手にしてます。というか、青果コーナーって入り口の近くだから、まず台湾バナナあるかな?と探しちゃったりもする。

ウチではそのまま食べたりスムージーにする他、マフィンやアイスクリームをつくるときにバナナを使うと、卵を使わないビーガンレシピでもすごく簡単でおいしいので、そのためにバナナを冷凍してたりもします。

最近よくつくるのがバナナブレッド
めちゃくちゃ簡単なのに、すごくおいしくて喜んでもらえるので、頻繁につくるようになりました。

というわけで今日は備忘録を兼ねて、ウチのバナナブレッドのご紹介。ボウルひとつに材料どんどん入れてぐるぐる混ぜて焼く、簡単レシピです。

ウチのバナナブレッドレシピ

材料(パウンド型サイズ)

・バナナ 1本
・薄力粉 100g(私はこのうち15gくらいをオーサワの完全粉に置き換えてますが、全量が薄力粉でも大丈夫)
・卵 1個(不使用でもおいしくできます。ただ卵が入るとしっとりしたコクになるので、食べる人が卵OKのときは使ってます)
・太白ごま油 25g(香りのないごま油。太白じゃない場合も米油など、香りがない油がおすすめ)
・素焚糖 20g(さとうきびのお砂糖。甜菜糖など、お好きなお砂糖でどうぞ)
・三河みりん 5g(みりん”風”ではなく本物のみりんを使おう)
・ベーキングパウダー 5g

※刻んだクルミやアーモンドを混ぜたり、バニラエクストラクトをちょっぴり混ぜるのも最高です。
※パンケーキミックスを使う場合は薄力粉に置き換えて100g、その場合ベーキングパウダーは不使用で。

手順

1. オーブンを天板ごと180度に予熱する
2. パウンド型にオーブンシートを敷いておく
3. ボウルにバナナを入れて、フォークか泡立て器でマッシュする
(冷凍したバナナを使う場合は、ふにゃっと自然解凍させておく)
4. 卵を加えて、バナナとよく混ぜ合わせる
5. 素焚糖、みりん、太白を加え、都度よく合わせる
6. 薄力粉、ベーキングパウダーを入れる(ダマにならないようにザルでふるいながら入れるのがおすすめ。面倒でも仕上がりが全然違うよ)
7. ゴムベラを使い、全体を合わせる(クルミ等を入れるならここで)
8. 型に入れて均等に整えて、余熱を終えたオーブンで30分焼く

三河みりんのおかげで、手間なくキレイにこんがり焼けます(にやにや)

焼きあがったらケーキクーラーに乗せて(ガス台の五徳の上でもOK)粗熱を取る間ふきんを掛けておくと、外側のこんがりに守られて内側がしっとりふんわりのまま冷めてくれます。

パウンド型以外に、小さいマフィンカップでもかわいく焼けます。

こういう、ざっくり作れて失敗しない焼き菓子って、本当にありがたい存在。焼きたても幸せだし、冷めてからもおいしいし、あと、冷蔵庫で冷やして暑い日のおやつにするのも好き。アイスとか添えて、おいしいコーヒーと一緒にいただいたら、そりゃもうけっこうなスペシャル感あるおやつですよ。

三河みりんは煮物などはもちろん、こうしてお砂糖の一部に置き換えることで焼き菓子の風味が増して、味の奥行きが出ます。パウンドケーキにブランデーを入れたりするのと同じですね。

ウチでは、ピーナツバターをみりんで伸ばしてソースにしたり、バニラアイスに掛けたり、青梅を漬けたり、日常的にお世話になってる大好きなみりん。三河みりんのウェブサイトにもレシピがたくさん出てるので気になる方はぜひチェックを。

 
材料さえ揃えば、オーブンに入れるまで30分も掛からない超簡単バナナブレッド。おいしいバナナが1本余ったらときにはぜひ。
 
 

投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)
ライター/コピーライティング/翻訳マネジメント
社会課題と暮らしのつながりを取材し、複数媒体にて執筆。主な関心領域は食・農・環境・ジェンダー・デモクラシー・映画。企業の制作物なども実績多数。
10代からの留学を含む海外生活後、都内のコンサルタント企業でナショナルクライアントの発信を担当。多忙ながら充実の日々は2011年3月に東日本大震災を経験したことで一変、兼ねてより願っていた自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。神奈川県内の中山間地へ移り、フリーランスライターを経て2019年、夫・史樹と共に株式会社TwoDoors設立、代表就任。取材執筆のかたわらで自家菜園と季節の手仕事など、環境負荷の少ない暮らしを実践する。書き手として、心の機微に気づく感性でい続けることを願い、愛猫の名はきび。