憧れ、お手本、ロールモデル、尊敬してる人…ありがたいことにわたしにはたくさん「目標の存在」がいて、生き様や価値観や世界観など多様な側面から追いかけている背中がいくつもある。

お会いしたことがある方もない方も、書籍を出していればできる限り読んで、発信してる人であればできる限りフォローする。

憧れの存在が放つ言葉は大抵わたしの心に突き刺さり、あ〜すてきだなぁ〜かっこいいなぁ、とシビれた後は、いつか自分もこうして誰かの役に立つ人になりたいと感じる。私の人生はほぼその繰り返しを重ねてきた。

なん年前だろう。ある日、某お料理家にそう話したら、こう言われた。

「すぐなれるよ、昔の自分に向かって書けばいいのよ」

ハッとした。なるほど、自分のことを書くときは昔の自分に向かって書けばいいのか。だから、というわけではないが、このブログは(また以前のブログも)過去のわたしが知りたかったことを綴っている。もし偶然にも今、過去のわたしと同じ場所に立っている人にこれが役立つのであれば、それほど嬉しいことはない。

そんな中、とてもありがたいお話をいただいた。

なんと、我が家のこのちっちゃな家庭菜園について、コラムを書かせてくれるという。なんて光栄なことだろう。うれしすぎる。

チャレンジングな機会をくれたのは、畑がある多様な暮らしのスタイルを紹介するウェブマガジン「ハタケト」さんだ。

運営されているのは去年ご縁のあった、食と農のブランディングをされているTUMMY株式会社さん。代表の阿部さんと有本さんというおふたりがめちゃくちゃ一生懸命、でも、ものすんんんごく楽しそうに、しかも、超絶丁寧なお仕事をされている。
おふたりともニコニコしながら、こんな私を「畑の魅力伝道師」のひとりに任命してくれた。

本日公開された初回はいきなり去年の反省文みたいな内容なのだが、結局、自然が相手になるとウソ偽りは全く通じないので、こうしてありのままを綴るほかない。
正直、理想の姿には程遠いのだが、現状のリソースでベストを出すしかないことも畑が教えてくれたことだ。

過去の自分に向かって、今の姿を伝えること。しっかり残したいと思う。
 
*「畑の魅力伝道師」連載はこちらから。どうぞお楽しみに!
 

 

投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)▷ライター/ 編集/ 翻訳マネジメント。主な執筆分野は食・農・環境問題・暮らし▷10代後半から留学を含む海外生活を続け23歳で帰国。英会話スクールの運営に携わったのち都内のコンサル企業に転職。ナショナルクライアントを担当する充実の日々も2011年3月東日本大震災で価値観が一変し、より自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。現在は夫・史樹と共に、横浜から神奈川県内の中山間地へ移り、取材や執筆、編集の傍ら、自家菜園を中心とした自然食と手仕事に勤しむ日々。愛猫の名前はきび。