久しぶりの更新になってしまいました。これまで自分史のことを中心に思いを綴ってきましたが、これから少しずついろいろなことをここで書いていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
私ですね、かなり以前から「囲うことはよくない」と思って生きてきました。
囲うことで「分断を生む」とか「シェア(共有・共感)の時代にあっていない」とか思ってね。
それは今も間違いじゃないと思いますし、そもそも「囲う」っていう言葉自体が「上から目線の仕掛ける感」があって嫌いです。
しかし私は「囲う」モードな動きに見えながらも、全く異質な、あえて言葉化するなら「醸す」モードに入りたいと思っています。
良質な情報と、互いを信頼しあう意識を醸し深めていくことで、それぞれのQOL(Quality Of Life)があがる、そんなつながりです。
反対するためや怒るため、嘆くために生きてるんじゃなくて、楽しく幸せに生きたいからこそ「囲わず」に、ある程度の規模から関係性を「醸して」いきたいのです。
なぜ「醸す」なのか?
妻も私も食や農関係の仕事で、発酵について調べることが多いのですが、そこで知る、目に見えない無数の菌たちの働きに驚きます。
写真に載っている見るからに美味しそうなパンは、究極のパンつくりのため、健康な菌たちが集まる空気と水を求めて鳥取県智頭町(ちずちょう)に移住した渡邉格(いたる)さん・麻里子(まりこ)さんご夫妻のカフェ「タルマーリー」のパン。
おふたりのお話し会で聞いたのですが、菌は本当に敏感で、お店の近くで農薬が散布されたり、町のイベントで車の排気ガスが多かったりする日などは、菌たちが真っ黒になってしまうそうです。
実際にその写真を見せてもらい、びっくりしました。
ただ、菌同士はもの凄い数いて、そしてそれぞれ多様性に溢れているにも関わらず、決して争わず、互いの役割を全うし、食物を醸しておいしくしてくれるのです。
そんな菌たちの世界観を理解し、大事にしながらご夫妻が作るパンの味ときたら。
とにかく優しく、そして噛めば噛むほど味わいのある深みと香りが口のなかに広がります。
ああ…この写真を見て、書いている最中にも思い出してヨダレが出てしまいそうだ。
だからこそ「軸」が大事
しかしそんなパンができるのも、ご夫妻がその環境をしっかりと守るための軸をもっているからこそ。
それを思うと、自分ら人間の場合は、そのはたらきの軸にしっかりとした個々の思いがあることが大事。
そこがないと自分の在り方が見えない「日和見菌」になっちゃうし、それは本質的なところに触れない「仲良しチーム」でしかないから。
なぜ集うのか、その軸が大事なんですよね。
互いを尊敬しあいながら、互いができることを協力してなにかをつくる。
そんなふうな「醸しあう関係」を、来年は少しでも広げていけたらなと思っています。
投稿者プロフィール
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株式会社 Two Doors 代表社員。
一般社団法人 自分史活用推進協議会認定 自分史活用アドバイザー。
企業研修プログラム「マインドフルカフェ」メンバー。
ライター・編集・プランナーとしても活動中。
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熊本県八代市 稲本薫
熊本県八代市で、自然栽培の米作りを続けて43年目になりました☺️
全く同感です。
現在、10ヘクタールの田んぼで、完全無肥料、無農薬、無除草剤、田んぼに入れる物は、その田んぼの前年の稲藁だけで、外からは何も入れません。
この自然栽培の米作りを続けて来てわかってきたことですが、自然栽培に切り替えて3〜5年にもなると、様々な生物が帰って来ます。
まぁ、無肥料で農業を始めると、一年目からほとんど農薬のお世話になる必要がありません。
そこで見えてきた自然界の摂理は、一般的常識で考えると笑われて起こられるかもしれない位の、信じてもらえない新常識です。
つまり、今年の私の周りの肥料と農薬バリバリの田んぼの稲は6年ぶりに、稲にとって最大の「害虫」と言われているトビイロうんか(通称、秋うんか)が異常発生して、全滅の田んぼもたくさんありました。
そんな中で、私の無農薬の田んぼの稲は、10ヘクタール(45枚)の全てで被害がゼロでした。
この現実を、42年間も見てきて悟ったことです。
この地球上、宇宙には害虫、益虫という概念は無い❗ということです。
つまり、この稲や野菜、又その他の作物を枯らしたり傷めるトビイロうんか等の虫達や病気は、実は人間に又自然界の食物連鎖に、肥料を食べさせないために存在しているということなのです。
いかがでしょうか。
Fumiki Yanagisawa
稲本さん、コメントありがとうございます!
42年間自然栽培の米作りを続けてこられたその努力と信念、本当に尊敬しています。
自然界の奥深さは、私たち人間だけの都合でどうこうなるような薄っぺらいものではないと痛感しますが、それも稲本さんのような方々が日々日々重ねてこられた努力で立証されたもの。
その真理を、本当に微力ではありますが、少しでも世界に発信できるお手伝いができればと思っています。これからもよろしくお願いいたします。