今年も誕生日を迎えました。ホッとしています。
子どもの頃は、その日がきたら当たり前に歳を取る日に、いちいち感謝や安堵を述べる大人を不思議に思っていましたが、やはりここは素直に感謝したい日。40代に入ったことや、社会不安が増大する現状では尚のことそう思います。
母に産んでくれた感謝のメッセージを送り、パートナー・史樹には贈り物をし、そしてありがたいことにたくさんいただいたご連絡の数々に心の底からいいね!を押したり感謝の返信をしたり。
こちらの誕生日などご存知でない方はいつも通りの業務連絡があるわけですが、それはそれでありがたく、同じくらいの感謝を込めて返信をお送りしています。
けして高尚なことを言いたいわけではありませんが、わたくしにバースデーウィッシュをくださるか否かよりも、ただ皆さんが存在していること、その意味と価値を実感しているという気持ちです。
一言で端的に表すなら、袖擦り合うも他生の縁、ということでしょうか。同じ時代に地球で暮らすもの同士、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ただ一つだけ、どうしてもこの日に毎年考えてしまうことがあります。それはやはり、気候変動のこと。
けして記憶力がいい方ではありませんが、外食やお出掛けすることが多いメモリアルなこの日のことは、けっこう昔のことも覚えています。かつて、スーツを着て出勤していた頃、10月13日はツイードのジャケットや薄めのコートを着ていた記憶があるのです。もしくはスカートの下に黒タイツを履いていました。
それが近年、半袖Tシャツでもだいじょうぶなほど暖かい。秋晴れの時期とはいえ、これは確実に気候変動の影響でしょう。
別に死ぬわけじゃない。
順応していく方が大事。
半袖の方が気楽でいい。
考え方は人それぞれ。何が正解とは言うことはできませんが、個人的にはまだしばらく、この日は長袖を着たいと感じています。
投稿者プロフィール
-
柳澤 円(やなぎさわまどか)
ライター/コピーライティング/翻訳マネジメント
社会課題と暮らしのつながりを取材し、複数媒体にて執筆。主な関心領域は食・農・環境・ジェンダー・デモクラシー・映画。企業の制作物なども実績多数。
10代からの留学を含む海外生活後、都内のコンサルタント企業でナショナルクライアントの発信を担当。多忙ながら充実の日々は2011年3月に東日本大震災を経験したことで一変、兼ねてより願っていた自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。神奈川県内の中山間地へ移り、フリーランスライターを経て2019年、夫・史樹と共に株式会社TwoDoors設立、代表就任。取材執筆のかたわらで自家菜園と季節の手仕事など、環境負荷の少ない暮らしを実践する。書き手として、心の機微に気づく感性でい続けることを願い、愛猫の名はきび。