【効率化】
多くの方と同じように私も、ものごとが滞りなく進むことが好きです。なので色んなものが「効率化」される重要性は理解しているつもりですが、その一方で、効率化だけが最優先されてしまうことには悲しさも感じます。

多分それはかつて在籍していた世界の反動でもあって、「生産性」と「効率化」が絶対の会社にいた頃は、一応周りに合わせられるように必死になりながらも、やっぱり心の中では疑問というか、これだけが世界じゃねーし、と毒づいたりもして。

だいたい世界は自分だけで回ってるわけではないので、効率化できることは自分の裁量が及ぶ範囲だけなんですよね(故に権力の立場になった人の中には周囲にも効率化を要求しやすい)

今はできるだけ慌てることなく心おだやかに暮らしたい私としては、ときに”あえて”時間を掛けるようなこともあるし、逆に、自分自身だけのことであれば、便利に効率よくしておくことも好きです。

それも本当に小さな、どーーでもいいようなことを効率化しておくと、いつのまにかそれが日常的な習慣になって、案外快適なことが増えたりします。

例えば、バッグの中とデスクの上とバスルームの全てに好きなリップクリームを常備することで持ち出す手間がなくなるとかw
あとデジタル機器関連は効率化の極みですよね。
わたしも、普段のMacと出先で使うiPadやiPhoneはできるだけ同じような作業ができるようにしておいたり、Slackの参加チャンネルをミニマムにしたり、夫との予定や連絡の共有も一元化していたり、あと、行きたいお店や場所のメモは自分用のGoogle mapにしたおいたり、仕事でよく使う文章はテンプレート化したり、作業の抜けがないように場面別のチェックリストを作って時々更新したりしています。もしかしたら、そんな簡単なことにリストが必要なの?って思われそうなこともあるんですけど、以前、とある尊敬するコラムニストの方が
「出張の期間と内容別に準備リストをつくってパウチしてある」
と書いているのを読み、知的で著名な彼女でも同じようなことしてる!と安心したこともありました。

出張持ち物リストを更新

私はコロナ前からもそれほど出張が多いタイプのライターではないのですが、そもそも自分が都心ではないところに住んでいたり、取材対象が農家さんや地方で活動されている方が多いため、日帰りだとしても早朝に出て深夜に帰宅するようなことも多いので、気分的には”出張”に近いです。
また、先日久しぶりに1泊する取材があって、自分用チェックリスト【出張取材編】を更新したので、以下に公開したいと思います。

絶対必須レベル
(最低限これがあれば仕事も責務が果たせるし、自分もなんとか死なない)
□ お財布(現金/免許証/クレジットカード)
□ iPhone
□ iPad
□ 指示された新幹線や飛行機のチケット系

仕事のために必須レベル
□ ボイスレコーダー/ 予備電池
□ 事前資料や書籍類、筆記用具
□ 一眼レフ
□ 宿泊先や移動手段の確認
□ 現地合流する人がいる場合の予定と連絡先
□ 各デバイスの充電アダプター
□ 取材内容によって、長靴/作業着/帽子/手袋/着替え

普段から持ち歩いてる&出先でも使いたい
□ 腰兵糧(ナッツとか焼き豆とかドライフルーツ)
□ 手ぬぐい
□ 歯みがきセット
□ マイ箸・マイスプーン
□ 水筒
□ 梅酢スプレー/予備のマスク
□ AirPod/イヤホン
□ エコバッグ
□ 防寒用のストール/ウィンドブレーカー等

泊まりになるときの備え
□ 靴下や下着類、洗面化粧品類


まぁ何も特別な持ち物はないのですが、仮に予定が流動的でも慌てずに済んだり、帰りに思いついて温泉に寄るなどしても、大体これで大丈夫です。
リストにしておくことで、あれ持ったっけ??と慌てることなく(たまにあるけどw)心の平安を得られる。
そう、効率化とかそういうことって、安心を求める気持ちの現れですよね。自分の安心は自分で守ろう。

投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)
ライター/コピーライティング/翻訳マネジメント
社会課題と暮らしのつながりを取材し、複数媒体にて執筆。主な関心領域は食・農・環境・ジェンダー・デモクラシー・映画。企業の制作物なども実績多数。
10代からの留学を含む海外生活後、都内のコンサルタント企業でナショナルクライアントの発信を担当。多忙ながら充実の日々は2011年3月に東日本大震災を経験したことで一変、兼ねてより願っていた自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。神奈川県内の中山間地へ移り、フリーランスライターを経て2019年、夫・史樹と共に株式会社TwoDoors設立、代表就任。取材執筆のかたわらで自家菜園と季節の手仕事など、環境負荷の少ない暮らしを実践する。書き手として、心の機微に気づく感性でい続けることを願い、愛猫の名はきび。