激流を泳ぎきるために

私たちはいま、生まれてこのかた経験したことのない「緊急事態宣言」という状況のもとに暮らしている。

それはそれで大変な反面、多くの人がいま目の前で起きていることに向き合う時間があるのも事実だ。

そんな渦中の4月10日、まさに発刊されたばかりのある新書を読了した。
神奈川新聞社気鋭のエース記者 田崎基(もとい)氏の単著「令和日本の敗戦-虚構の経済と蹂躙の政治を暴く」である。


田崎氏の前著は彼が所属する神奈川新聞編集部が発刊した「時代の正体」(全三刊)で、こちらも神奈川新聞の気概あるジャーナリストたちのスピリットが存分にこめられた話題作だ。


「令和日本の敗戦」というショッキングなタイトルの本書は、前著「時代の正体」からさらに激変しつつある日本の現状、そして来る未来が記されている。

特に日本経済については、地元横浜銀行の頭取をはじめ、数々の経営者やアナリストといった経済人のインタビュー、さまざまな指標やデータなどが示され、経済の素人である私にも大変分かりやすい。

新聞でもSNSでも、現政権に批判的な投稿でしばしば話題になる田崎氏だが、政治的には中立な立場を崩さない経済人たちが赤裸々に語る「たった今起きていること」は、その見解の信頼性と現実感を否が応でも高める。

これこそジャーナリストとしての田崎氏の取材力の高さを証明するものだろう。

ただその現実に、しばし打ちのめされる。
予想もしていたし、実感もしていたけれど、現実はそれ以上で、あまりにも厳しいと言わざるを得ないからだ。

しかし、だ。
それに絶望しているわけにはいかない。

彼の気骨あるジャーナリズムスピリットと、そこに立場を超えて協力、登場してくれる優秀な知識人や経済人の知性に一縷の希望を感じながら、私たちはなんとしても、この時代の激流を泳いでいかねばならない。

これは私たち日本国民にとって、目の前に厳然とある生命の危機だ。
本書を読めば、決してこのレビューが大げさでないことを理解いただけると思う。

私のブログ読者のみなさんには、ともにこの激流を泳ぎきる覚悟を決めて、ぜひ手にとっていただきたい。

投稿者プロフィール

柳澤史樹
株式会社 Two Doors 代表社員。
一般社団法人 自分史活用推進協議会認定 自分史活用アドバイザー。
企業研修プログラム「マインドフルカフェ」メンバー。
ライター・編集・プランナーとしても活動中。

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2 Comments

  1. 早川まこと

    早速予約しました!

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