サポートを必要とするお子さんが小学校や中学校に入学する際、学級選択が迫られることをご存知ですか?

ご本人やご家族がどういう教育環境を望んでいるか ー その気持ちが最も優先されるはずですが、必ずしも最寄りの学校に支援学級があるとは限らなかったり、あっても通常級との交流が一切なかったり、そもそも地域によって対応がまちまち。
そのため、当事者のご家庭では一年前後の間、非常に悩まなしい就学活動をすることもあります。

お子さんの個性やご家庭ごとの考え方があるので、正解の形はないものの、誰も大変な思いをしないで済むように、と情報発信やワークショップなどを行う団体が「みんなで就学活動」です。

以前もこちらで書きましたが、「みんなで就学活動」のnoteでは、すでに就学活動を経験した保護者の方の体験談&アドバイス”こうしよう”術と、法律や施設、アカデミアなどがサポートする専門家の対談記事を担当させていただいてます。

今回、ダウン症の娘さんが通常級に入学してインクルーシブがうまくいっているお話を聞かせくれた井田さんと、前例のなかった学区外の支援級に入学された貫井ご夫妻の”こうしよう”術が続けて公開になりました。

決して当事者だけの個人問題ではなく、社会全体で考えていくべきことだと思います。「インクルーシブ教育」がじわじわと広がりつつある今、「社会モデル」という考え方も実例が増えていくことを願っています。

 

投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)
ライター/コピーライティング/翻訳マネジメント
社会課題と暮らしのつながりを取材し、複数媒体にて執筆。主な関心領域は食・農・環境・ジェンダー・デモクラシー・映画。企業の制作物なども実績多数。
10代からの留学を含む海外生活後、都内のコンサルタント企業でナショナルクライアントの発信を担当。多忙ながら充実の日々は2011年3月に東日本大震災を経験したことで一変、兼ねてより願っていた自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。神奈川県内の中山間地へ移り、フリーランスライターを経て2019年、夫・史樹と共に株式会社TwoDoors設立、代表就任。取材執筆のかたわらで自家菜園と季節の手仕事など、環境負荷の少ない暮らしを実践する。書き手として、心の機微に気づく感性でい続けることを願い、愛猫の名はきび。

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