熱中症になったので経口補水液をつくってみた話

なんだか夏が来るたびに「毎年こんなに暑かったっけ?」と言ってる気がします。
子どもの頃は確か、天気予報で気温32〜33度と聞けば「うわー、明日は暑くなるねー」とか言っていました(よね?)

それがいつの間にか、気温が30前半代でも動じず、35度を超えたあたりから「おいおい、体温みたいになっちゃうよ〜」とか思いだして、40度近くなるともう不安が顔を出して言葉がなくなる、みたいな近年の気候。

環境問題への意識や行動は人それぞれですが、新型コロナウィルスでの混乱もあった今年は、さすがに多くの人が意識を変えたと信じたいです。

猛暑と共に深刻な問題となっているのが熱中症。
残念ながら熱中症によって尊い命が奪われたニュースが増えました。8/25の東京新聞によれば、この8月は23区内だけでも180名もの方が熱中症によって亡くなったそうで、ただ日常生活を送っているだけで命が奪われるという、なんとも尋常じゃない現実を否めずにいます。

我が家の熱中症対策

私自身は、熱中症に限らず、生活のあらゆる場面でかつてのように無理することがなくなったので、家庭菜園をするのは涼しい時間帯だけですし(故に草がすごいことになっている)、節約を考えずに自宅の冷房もつけるし(なぜかいろんな人に冷房ないと思われてるんですが付いてますよw)、コロナ禍になってからは梅酢をスプレー容器で持ち歩くようにもなって、日々の食事には梅干しや味噌など、発酵食品を通して塩分もけっこう摂っている方だと思っています。

しかし、先日、夫が熱中症になりました。

以前にも軽度の熱中症の症状を感じたことはあるのですが、今回は翌日になっても頭痛が治まらず、かなり辛そうにしていました。ここ最近の疲労が蓄積していた中で運動も続けたり、慣れないマスクで外出が続いたり、あとは、冷房などで日中、体を冷やすことが続いて体温の調整機能がやや遅くなったり、と複数の要因が重なった結果だとは思いますが、とにかく辛そう。
お約束していた仕事に対応する以外寝てるなんて、彼と一緒にいるこの13年間で1〜2回くらいしかないことです。

こりゃもういつもの梅酢や保冷剤だけじゃなく、もうひとつ何か必要な気がしました。

そこで「経口補水液」を作って飲んでもらったところ、それまでの2日間に比べて回復が早まった感じです。

ご存知の方も多いと思いますが、経口補水液とは、体内の電解質が整い、脱水症状を防ぐ働きをする水分のこと。お水に比べて体の吸収率は20〜25倍だそうで、熱中症対策や下痢・発熱などの症状にも有効です。近年コンビニなどで手軽に買えるものになりましたね。

世界保健機関のWHOをはじめ、国内外さまざまな団体が情報発信していますが、経口補水液は塩分と糖分を適切に混ぜることで自宅でも簡単につくることができます。
一応WHOのサイトを見たあとで数回試してみて、けっこう好きな感じのフォーミュラができたので、備忘録としてブログに残すことにしました。

うちの経口補水液

【材料】(仕上がり約1リットル分)
・天然塩  5g(小さじ1)
・レモン果汁 15cc(大さじ1)
・生はちみつ 30g(大さじ2、 *Ome Farmのローハニー)
・水 1リットル

全部を混ぜるだけ。味はやや塩味のある薄いはちみつレモン、あるいは、オーガニックなポカリスウェット、といったところでしょうか。

ウチはふたりともスポーツドリンクの類は苦手なのですが、これはとても飲みやすく、特に体が乾き続けている夫は今日1日で1リットルを飲んでいました。明日には良くなるかなってくらいの回復です。

(外出時に彼が使っているドリンクボトル。経口補水液を半量くらい入れてナナメ向きに凍らせたもの。出掛けるときには隙間に足し入れると、すぐにも飲めるし、残りは冷たさも多少は長持ち)

熱中症の恐ろしさを痛感した今年の夏。
夏のピークこそ超えたものの、もう少し残暑は続くでしょうし(ちなみに熱中症は曇りの日が怖いそうですね)また来年以降のことも考えると、うーん、ついに梅酢だけじゃ乗り越えられない世界になるのかしら…とか考えさせられます。

どうぞ皆さんも十分にお気をつけて、どうか健やかに、いい残暑を過ごせますように。

(平たい口型の左は虫除けリキッド、スプレー型の右が梅酢スプレー。ここ最近、取材などに出掛ける時にはバッグに忍ばせてるアイテム)

追記:
材料のことを質問されたのでウチの材料を紹介します。もちろん違うもの、お手元にあるもので、大丈夫だと思いますよ。

・天然塩
塩は普段から数種類の天然塩を使っていて、今回の経口補水液にはいただきもののフィリピンの海塩を使ったのですが、お気に入りのお塩でいいと思います。
下記は割と定番になりつつありますが、ウチもけっこう長く使ってるお気に入りのおいしいお塩のひとつ。

・レモン果汁
こちらもお好きなもの、もしくはフレッシュのレモンが最高ですが、WHOのサイトなどを読むには、究極レモンなどは入れずに砂糖と塩でいいようですね(おいしくなさそうだけどw)
わたしは普段お料理やおやつ作りなどにもつかうのでオーガニックのレモン果汁を小瓶で常備していることが多いです。これについてはあまりメーカーにこだわりありませんが↓こういう感じの。

・生はちみつ
上にも書きましたが、東京・青梅の大好きな農家さん「Ome Farm」が販売している非加熱のはちみつを普段から愛用しています。(風邪や花粉症の予防としても良いと実感しています)ご興味ある方はOmeFarmインスタからチェックいただくか、もしくは先週末から再開した青山ファーマーズマーケットに出店販売していますよ。

また、経口補水液をつくるのに、はちみつじゃなくてお砂糖が使いたい方は、よりミネラルが豊富な砂糖が良いんじゃないかと思います。私がもしもはちみつを切らしてるとしたら、甜菜糖よりも、黒糖か、ココナツシュガーを使うだろうな。ココナツはオイルもシュガーもココウェルさんのが好きです。

・お水
浄水器は使っていませんが、飲む用のお水は備長炭を通しています。そのまま飲むのも、炭酸水にするのもこれです。

以上、どなかたのお役に立てますように!
こちらは今日も順調に蒸し暑く、夫もまだうっすら頭痛が残っているようで、引き続き養生してもらおうと思っています。皆さんもどうぞお気をつけて、良い一日を。

(ダサくとも効果的に冷やすことを優先する夏w 室外機もバケツとタオル作戦で冷やしてます)


投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)
ライター/コピーライティング/翻訳マネジメント
社会課題と暮らしのつながりを取材し、複数媒体にて執筆。主な関心領域は食・農・環境・ジェンダー・デモクラシー・映画。企業の制作物なども実績多数。
10代からの留学を含む海外生活後、都内のコンサルタント企業でナショナルクライアントの発信を担当。多忙ながら充実の日々は2011年3月に東日本大震災を経験したことで一変、兼ねてより願っていた自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。神奈川県内の中山間地へ移り、フリーランスライターを経て2019年、夫・史樹と共に株式会社TwoDoors設立、代表就任。取材執筆のかたわらで自家菜園と季節の手仕事など、環境負荷の少ない暮らしを実践する。書き手として、心の機微に気づく感性でい続けることを願い、愛猫の名はきび。

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2 Comments

  1. 鈴木智也

    参加になります!!!
    是非やってみたいと思います。
    ありがとうございます。

    • 柳澤円

      智也さん、読んでくださりありがとうございます。
      喉が乾いたな、と感じる前に飲むのが重要だそうで、
      忙しくて集中してると忘れがちですが、水分意識して夏も乗り切りたいな、と。
      智也さんもご自愛ください〜!