今日は連載中の「自分史との出会い」は一旦休憩し、先週の金曜日、国分寺市の本多公民館で、9月から隔週で5回にわたり開催された文化講座「誰でも書ける〜初めての自分史講座」の講義についてお話しさせてください。
この講座は「市民の方を対象に自分史講座を公開してほしい」という本多公民館から自分史活用協議会に来た問い合わせからの公募で、幸運なことに私が選ばれ実現したもの。
家から国分寺が約1時間と、比較的近かったのだけが理由かもしれませんが…
自分史活用推進協議会には時にこうした問い合わせがあり、その都度登録しているアドバイザーに依頼が来て、条件などを考慮して協議会から出向というかたちで講義を行うことがあるのです。
「近しい人との別れを乗り越えるためにも自分史を書きたい」
今回は、これまで数回実施してきた1日で自分史の基礎を学ぶ入門講座や、自分史活用アドバイザー資格を取るための認定講座とは違い、複数回に渡っての開講。
対象はシニアの方が多かったのですが、たくさんの方に参加していただくことができました。
初回の自己紹介で参加の理由やきっかけをお聞きしたところ、定年後にご自身の人生を振り返りたい、終活として作ってみたいという方のほか、奥様やご主人を亡くされたことをきっかけに思い出を書き残したい、という方が数人いました。
近しい人との別れはとても辛いものです。
私も一昨年、そして今年と立て続けに両親と親友を一人亡くし、大きな驚きと悲しみを感じましたが、その経験を通じて「死に方は選べない。だからこそ今をどう生きるかが重要なのだ」という思いに至りました。
悲しみにずっと囚われていては人は前に進めません。
自分史制作というのは、そのような悲しみも含め向き合い、そして前に進んでいくきっかけになるのです。
その意味で、今回それを決意してくれた受講生のみなさんのために、自分史を書くことの価値を感じてほしいと気合いを入れて臨みました。
カリキュラムは以下のようなものです。
シニアの方が中心ということもあり「書く」ことに慣れてもらうこと、それを書く際の「視点」、そして「作品としての製本」というところがみなさんが知りたいことだったので、その部分に注力して講義を行いました。
後半は自分史作品を書いてきてもらう宿題があったのですが、みなさんとても熱心に取り組んでくれました。
それをおこがましくも校閲して編集する作業のなかで、それぞれの人に歴史あり、と改めて自分史の価値を実感しました。
また、クラスで宿題を発表する機会も設けましたが、亡くされたご主人のことが思い出し、感極まって声を震わせながら健気に読み上げられたご婦人などもいたりして、とても感動的な時間がありました。
イチバン気になる!!講座終了後のアンケート結果
そして終了後のアンケート。ここが講師として一番気になるところでもあるのですが、おかげさまでみなさん満足してくれたようです。
許可をいただいたのでいくつか抜粋させていただきます。
とまあ、本当に講師冥利に尽きる言葉を数々いただきました。
これを読んでいると、ありがたさで胸がいっぱいになります。
終わってみればわずか2ヶ月、5回だけの講座でしたが、講義の最後に私が
「一期一会、もしかしたら二度と会えないかもしれません。みなさんとのご縁もお互いの自分史の1ページですから!」とお願いして撮ったのが冒頭の写真です。
今回の受講生のみなさんが、自分史制作に向き合うことで、これからを生きるエネルギーにしてくれたらと願うばかりです。
最後にこの素晴らしい機会を与えてくれた国分寺市本多公民館の担当者のKさんとYさん、そして参加してくださったたくさんの受講生のみなさんに改めて御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
この自分史講座、ご要望や予算に応じて回数も調整可能、法人はもちろん、個人やグループでお受けできますので、ブログを読まれた方で興味を持たれた方は下記から気軽にお問い合わせください。
たくさんの方とのご縁をお待ちしています。
https://www.twodoors.link/#contact
投稿者プロフィール
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株式会社 Two Doors 代表社員。
一般社団法人 自分史活用推進協議会認定 自分史活用アドバイザー。
企業研修プログラム「マインドフルカフェ」メンバー。
ライター・編集・プランナーとしても活動中。
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