就学活動、という言葉をご存知ですか?

なんらかのサポートを必要とするお子さんたちが小学校に入学する際、どんな学校に行きたいかを思案する時期のことで、年中か年長さんの時期に、お子さんと保護者の方々が取り組む活動です。

地域によって行政の支援内容が違ったり、お子さんの状況によっても、もしくはご家族の思いも、ご家庭によって異なるため、一概にひとつの正解のかたちは存在せず、それだけに大変な思いをする方々もいます。

そこで誰もが「自分にとって良い選択」をしやすくなるように活動するが「みんなで就学活動」プロジェクトです。自治体の就学相談員や学校とのやりとりなどをシミュレーションできるワークショップを定期開催するほか、noteで行う情報発信では、すでに就学活動を経験した先輩保護者さんや、専門家の話をわかりやすく紹介する情報を発信。わたしはライターとして、主に下記のページを担当させていただいてます。


先輩に聞く!私たちの”こうしよう術”


〇〇の専門家に聞く!就学活動のすすめ


わたしには子どもがいませんが、インクルーシブ教育の重要性は実感してきました。このプロジェクトに参加させてもらえるようになってからはさらに、その思いが強くなりました。

よりより社会を標榜するひとりとして、毎回とても勉強させていただいています。なかでも「社会モデル」という概念を深く理解できたことは、個人的にとても大きな出来事でした。

社会モデルに関して詳しくは、ぜひ、法律の面から考える「障がい者の権利」について教えてくれた崔 栄繁(さい たかのり)さんの記事をご覧いただければと思いますが、教育や障害者のことに限らず、社会課題の全てに通じる考え方だと思うのです。

今わたしは、社会モデルの実現を本当に、心の底から願い、自分の行動基準もそこに置いています。

いろんな人が一緒に生きる世界だからこそ、みんなで取り組むこと。このプロジェクトを通して世界を見る目が少しずつ広くなっている感覚に、とても感謝しています。

投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)▷ライター/ 編集/ 翻訳マネジメント。主な執筆分野は食・農・環境問題・暮らし▷10代後半から留学を含む海外生活を続け23歳で帰国。英会話スクールの運営に携わったのち都内のコンサル企業に転職。ナショナルクライアントを担当する充実の日々も2011年3月東日本大震災で価値観が一変し、より自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。現在は夫・史樹と共に、横浜から神奈川県内の中山間地へ移り、取材や執筆、編集の傍ら、自家菜園を中心とした自然食と手仕事に勤しむ日々。愛猫の名前はきび。