展示品の英訳を担当させていただいた企画展「発酵ツーリズムほくりく」を見に、メイン会場である福井県あわら市「金津創作の森美術館」に行って参りました。名前の通りきれいな森に囲まれた、静かで快適な空間でじっくりと展示を堪能することができます。

水の神さまとして知られる遠敷(おにゅう)明神「おにゅうくん」が展示会場をリード。
2019年の渋谷ヒカリエでの開催に続いてお手伝いできてとても光栄です。

発酵ツーリズム展はまず、全国47都道府県からひとつずつピックアップされた発酵食品と、海や山などの環境条件、それと歴史的背景などを重ねて、知っているようで知らない各地域の食文化に触れる時間から。その後、奥に広がる北陸三県をフィーチャーしたローカル色の強いコーナーへと進む順路になっています。

美術館の入り口で借りれる展示キャラクターおにゅうくん帽を積極的にかぶる皆さん。最高。

うかがった日はちょうど、海外からのインバウンドツアー開催日。グローバルな発酵好きの方々約30名と一緒にキュレーターである小倉ヒラクさんのお話を聞かさせていただきました。皆さんがじっくりパネルを読んでくださったり、写真を撮ってらっしゃるのを見れてとても嬉しかったです。

個人的にも、醸造について積極的に質問する皆さんの熱心な姿勢にとても刺激を受けました。短い時間でしたがご一緒させていただき感謝しています。主催のSan-J 佐藤隆さん、ヒラクさん、ご関係者の皆さま、本当にありとうございました。

発酵ツーリズムほくりく展は、北陸各所のサテライト会場やご協力先でもある地域の蔵元など、地域を移動しながら楽しめる設計になっています。12月4日までの会期中、ぜひゆっくりと北陸を味わいにお出かけください。

 

投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)
ライター/コピーライティング/翻訳マネジメント
社会課題と暮らしのつながりを取材し、複数媒体にて執筆。主な関心領域は食・農・環境・ジェンダー・デモクラシー・映画。企業の制作物なども実績多数。
10代からの留学を含む海外生活後、都内のコンサルタント企業でナショナルクライアントの発信を担当。多忙ながら充実の日々は2011年3月に東日本大震災を経験したことで一変、兼ねてより願っていた自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。神奈川県内の中山間地へ移り、フリーランスライターを経て2019年、夫・史樹と共に株式会社TwoDoors設立、代表就任。取材執筆のかたわらで自家菜園と季節の手仕事など、環境負荷の少ない暮らしを実践する。書き手として、心の機微に気づく感性でい続けることを願い、愛猫の名はきび。

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