トイレットペーパー?「共働学舎」一択では?

日々スピードが速すぎて、もはや少し古い話だと思っていたトイレットペーパーの買い占め。日本で起きた時も、そのあと海外でニュースになった時も「おいおい…」くらいにしか考えてませんでした。

でもほんの数日前に一緒に食事した若き友人が
「今だに近所のお店にトイレットペーパーがない」
と言うもんでびっくり!都心で物流も動いているというのに、真面目に会社勤めする彼女が買い物する時間に売り切れてるとは。

トレバー ノアも「何してんの?」とネタにしてた Toilet Paper Wars

ここでひとつ改めて、ぜひ皆さんにオススメがあるのでブログを書くことにしました。この機会に、ドラッグストアやスーパーマーケットではなく、トイレットペーパーを「共働学舎」で買うことをおすすめしたいのです。

(ドラッグストアもスーパーマーケットもディスってないので悪しからず)

「共働学舎」とは

「共働学舎」についてはネット上にもたくさん出ているし、私が語るのもおこがましいほど歴史もあり有名で、あと多分、関連団体もあって、それぞれの関係性などまでは部外者の私は把握してないんだけど、ここで書きたいのは共働学舎は、障害をもった方が働く社会福祉法人の施設だということ。

現在は町田市にあり、ここで働く方々の作業として、トイレットペーパーをつくっている他、焼き菓子の製造や農作業なども事業にされている。

トイレットペーパーの製造には繊維を溶かす薬剤や白くする漂白などが問題視されているが、ここでは塩素系漂白を行わないため、作業される方にも、買って使う人にも、そして地球にも優しい品物。(ゆえにほんのりグレー色)しかも施設の電力も太陽光エネルギーを導入しているらしい。

ウチに届く共働学舎のトイレットペーパー

我が家はふたり暮らしなので、トイレットペーパーに限らずなんでも大した消費量にならないけど、それでもやはり、同じ買い物をするなら少しでも自分が好きな生産者や応援したい企業団体から買うことに決めている。
少し前のこの『天然生活』の記事で創業者の田中公明さんが話してる内容によると、共働学舎の売り上げも下がっているとある。

「配送料の値上げや、『トイレットペーパーは真っ白なのがいい』っていう声も多くて、売れ行きは減っています。うちにある機械では一日に8万個生産できるけど、実際に売れているのは一日3,500個。昔は国会でも使われていたけれど、管理会社の一括管理になって以来、とりやめになった。なんとかして、出荷を増やしたいと思っているんだけどね」

『天然生活』2019年3月号掲載

この「天然生活」の記事、写真もメッセージ性があるし、共働学舎のこともわかりやすいので是非ご覧ください。

というわけで提案です

よかったら皆さん、この機会に、トイレットペーパーは共働学舎さんから購入することにしませんか?

買い方は、直接施設でも買えるし、郵送もしてくれる。今回ウィルスのことがあるので先日メールでオーダーしたら翌日に送ってくれた。詳細はウェブサイトにあるけど、少量販売もあるし、誰かと一緒に買って分けるのも良しだし、個人的には、環境に優しいものであることと、お店で買うトイレットペーパーはどうしてもパッケージがビニールなので、それがないこともすごく嬉しい買い物です。

気になった方、ぜひ共働学舎さんをチェックしてください。
http://kyoudougakusya.esy.es/

手書きメッセージは心が温かくなる。

投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)
ライター/コピーライティング/翻訳マネジメント
社会課題と暮らしのつながりを取材し、複数媒体にて執筆。主な関心領域は食・農・環境・ジェンダー・デモクラシー・映画。企業の制作物なども実績多数。
10代からの留学を含む海外生活後、都内のコンサルタント企業でナショナルクライアントの発信を担当。多忙ながら充実の日々は2011年3月に東日本大震災を経験したことで一変、兼ねてより願っていた自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。神奈川県内の中山間地へ移り、フリーランスライターを経て2019年、夫・史樹と共に株式会社TwoDoors設立、代表就任。取材執筆のかたわらで自家菜園と季節の手仕事など、環境負荷の少ない暮らしを実践する。書き手として、心の機微に気づく感性でい続けることを願い、愛猫の名はきび。

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4 Comments

  1. かまがた

    チーズ本当に美味しい。なかなか手にはいりませんが。
    トイレットペーパーまで作っているとは知りませんでした。

    牛乳あまりで、畜産農家が大変。
    ペーパーは買いだめで不足。なんてアンバランス。

    こんな状況下だと、社会のひずみがあらわになる。

    • 柳澤円

      かまがたさん、コメントありがとうございます。チーズも有名ですね(でも逆にわたしはチーズをいただいたことはないのですが笑)
      いずれにしてもそれなりの数が販売できないと大変なのではないかと想像するので、みんなで支えられたらと思います。

  2. 芳賀 耕一

    ちなみに、こちらは「社会福祉法人 共働学舎」で、チーズを作っている「農事組合法人共働学舎新得農場」「NPO法人共働学舎」とは別の団体です。

    • 柳澤円

      そうなんですね、わざわざご丁寧にコメントくださりありがとうございました。