読んでも書いて、観ても書いて

履歴書の「趣味」の欄に「読書」と書くのはあまりにも平凡だと10代のバイト時代から気づいていた。しかしそれでも趣味を聞かれて瞬時に思いつくことは「読書」と「映画鑑賞」で、それ以外のなにかを書いてる書類があったとしたら、考える時間が長めに与えられたときだろう。

今でも本の世界に没頭すること、そしてページをめくることが好きだ。移動中はもとより、旅先でも空き時間には本が読みたいし、宿に置いてある本も大抵は惹かれるものが多いし、誰かの家に本棚があるとつい眺めてしまう癖もある。図書館のある街が好きだし、図書館にいる人に話しかけたくもなる。

昔と違うことは、実用的な本や必要に迫られて読む本が増えて、純粋な興味関心だけで読むフィクションが減ったことだろうか。社会人になりたての頃は一時期、実用書を読んでこそ社会人だと思っていたこともあるけど(大いなる勘違いだった)いい大人になったからこそ、今は気持ちが惹かれる本を優先して手に取りたいと思う。

いま編集部のお手伝いをさせてもらっているウェブマガジン greenz.jp では、グリーンズスタッフが心を動かされ、よりよい社会変容のためにも読者の皆さんに勧めたい本や映画を「グリーンズの本棚」という連載で紹介している。

今回はこちらの記事を書いた。

Facebookに投稿したら自分のお友達に川内 有緒ファンが多かったことを知れた。

オススメした本は、作家の川内 有緒さんがパリ在住時代に出会った10名の人生を紹介した『パリでメシ食う。』。今なんらかの人生の岐路にいるとか、なんだか隣の芝生が青く見えてしまってしかたないという方には特にオススメしたいと思った選書。

また、同じく「グリーンズの本棚」では以前、コメディアンのトレバー・ノアが壮絶な人生を笑顔とユーモアで乗り越えてきた人生本『生まれたことが犯罪!?』(原題:Born a Crime)もご紹介したことがあり、けっこう色んな方から
「感動した!いい本をおしえてくれてありがとう!」
みたいな感想をいただいたことがある。

自分の悩みなんて彼の苦悩に比べたらなんてちっちゃいんだ、まだまだ大丈夫だわ私も、という元気をくれる本だ。YouTubeなどでもたくさん発信してるし、来年はこの本が映画化もされるらしい。要チェックですよ、トレバー・ノア。

もしよかったらその記事もこちらからご覧いただけると嬉しいです。


レビューを書くのが楽しい理由は、読書や映画が好きな理由ともイコールで、私は実は、本や映画の感想をシェアする時間が好きなのだと気づく。

本や映画のなかの非日常にどっぷり身を浸したあと、自分と違う人は、同じ本や映画をどう感じたのか、どんな感想を持ったかを聞きたい。同じものから違う影響にどんどん展開していく様を知ると、未来に明るさを感じ取れるのかもしれない。

これからもどんどん読んで書いていこう。

投稿者プロフィール

柳澤円
柳澤 円(やなぎさわまどか)▷ライター/ 編集/ 翻訳マネジメント。主な執筆分野は食・農・環境・暮らし▷10代後半から留学を含む海外滞在を繰り返し23歳で帰国。英会話スクールの運営に携わったのち都内のコンサル企業に転職。ナショナルクライアントを担当する充実の日々も2011年3月東日本大震災で価値観を一変。自然に近い暮らしへと段階的にシフトする。現在は夫・史樹と共に、横浜から神奈川県内の中山間部へ移り、取材執筆、編集、マネジメント業の傍ら、自家菜園を中心とした自然食とハンドメイドに勤しむ日々。

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2 Comments

  1. 「トレバー・ノア 生まれたことが犯罪! ?」「パリでメシを食う」発注しました。
    僕も忙しい中、なるべく読書するようにしています。一冊読み終えると、なぜか前向きな気持ちになれるんだよね。辛い現実のノンフィクションでも。
    今、職場に大学生のバイトさんが来てて、政治の話や、本の話、映画の話で盛り上がってます。彼女、CGやグラフィックデザインの仕事をするのが夢で、将来は独立したいって言ってたから「 世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生」を差し上げました。
    ちなみに僕は20年くらい前に読んだ本の中の “人生に意味を与える道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創りだすこと” という言葉をいつでも頭の片隅において生きています。

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